みなさん、こんにちは。
これは2019年の備忘録です。
体験発表後、退院して良かったこと、逆に地域生活を行ううえで大変だなと感じることを質問する。
(退院して良かったこと)はまず、退院した事が一番良かったことです。
なぜなら当時の僕の入院した病院は僕の意思を尊重せず、ちょっとした事でベットに拘束したり、鍵のついた個室に入れられたりしました。
今の病院はたぶん違うと思いますが、病院側の患者の意思を尊重しない姿勢が「絶対に2度と入院しない」という原動力になりました。
ちなみに、退院してから僕は5年ぐらいひきこもり生活を送っていました。
といっても、その頃の僕はひきこもりの状態で言う「回復期」だったので、家族との関係も良好でひきこもりながらも安定した生活を送っていました。
最終的に退院してから、ひきこもりを抜け出すのに7年ぐらいかかってしまいました。
(地域生活を行う上で大変だなと感じること)は、僕の場合はひきこもりだったので、ひきこもりから抜け出すまでの7年間は特に支障はありませんでした。まぁ、家族には精神病院に入院した事は、世間は当然、家族内でもタブーな事でした。
問題はひきこもりから抜け出したそのあとです。
多分これが実質的な地域生活だと思います。
ひきこもりである事やボランティア活動を行う場面では特に大変だなと思うことはありませんでした
でも、ひきこもりから抜け出そうと思い・・・B型作業所に入所してから苦労しました。
大変だなと思った事は、狭い世界しか見ていませんが・・・福祉の作業所は障害者を対象に作られています。なので、作業所の中で決められたルール等が幼稚でしかもがんじがらめだったのです。
最初は、仕事を憶えようと思い必死にやっていたので問題なかったのですが、そこから自分のスタイル・立ち位置を見つけるのに苦労をしました。
その後、今年度のピアサポーターさんと実施した地域移行支援を含め、現在までの退院支援や施策など振り返ってみての感想や意見をパネリスト全員に行う。
僕自身は、付き添いなどの実質的な地域移行支援を現時点では行っていません。付き添いなどをしてみたかったという思いがあります。
振り返ってみての感想は、退院する事・地域生活を行う事は、当事者が精神的に安定して、且つ、ピアサポーターのように実体験を通した、生活について導く人がいれば、再入院する人は少なくなると感じています。
この事業が終わった後も、ピアサポーターの取り組みが続いていく事を願っています。
その後、地域移行支援について良かったと思う取り組みなどあればお話しください。また、どのような課題や疑問を感じているかという事についてもパネリスト全員にうかがう。
地域移行支援について良かったと思う取り組みは、体験談発表をして、患者さんからのアンケートで・・・ピアサポータ-それぞれの物語を聞けて、人生は人それぞれだと実感した人もいました。
ピアサポーターの体験発表がその人の生き方を考える事に波紋を投げかけるという試みはとても良い事だと思います。
そして、僕自身はピアサポーター養成講座に参加するまで地域移行支援という言葉を知りませんでした。
確か、同じく講習会で参加した人たちも「地域移行支援って何?」って語り合った記憶があります。
なので、課題についてですが、ピアサポーターの存在を広めていき、そこから地域移行支援を知ってもらう。
そんな感じで、地域移行支援の事も幅広く認知してもらうという流れが必要だと思っています。
今後どのような支援をしていきたいか、またどんな支援が出来たら地域移行支援がより良いものになるか?という事をパネリスト全員にうかがう。
どんな支援が出来たらというのは、僕が願っているのはフィンランド発症の「オープン・ダイアローグ」が地域移行支援の場に取り入れれば楽しいだろうな。と考えています。
オープンダイアローグは難しい言葉ですが、本人・家族・医師・心理士などの人がリビングのような場でお話ししていく手法ですが、それが導入されれば地域移行支援も大きく変化すると思います。
でも、現在の医療現場の状況から難しいと感じていますが、それが僕の希望です。
後、個人的な感想ですが、最近NHKで放送された人工知能を使わないロボット「折姫」も導入されれば、面白いと思います。